NECは、クラウド/仮想化環境向けストレージ「iStorage Mシリーズ」のエントリ/ローエンドモデルを発売する。ラインアップはオールフラッシュモデルのM320F、ハイブリッドモデルのM12e、M120、M320の4機種。6月18日から受注を受け付け、7月2日に出荷する。3年間で350億円の売り上げを見込む。

下期には圧縮機能などを追加提供


 平石淳・プラットフォームソリューション事業部 主任は、「AIを導入する企業が増え、AIに適した高速なストレージが求められている。この高速化の波はエントリ/ローエンドモデルまで広がっている」と話す。
 
iStorage Mシリーズとダッシュボード画面

 新製品は、最新のCPUを採用し、メモリ搭載容量を最大4倍に増強した。サーバー/ストレージ間のファイバチャネル接続帯域を16Gbpsから32Gbpsに拡張した。これにより、従来機種と比べてスピードを4倍に高めた。運用面では、負荷状況を簡単に把握できるようダッシュボードを強化した。従来までのSAN/NAS情報の一元管理、装置リソースの状態監視に加えて、新たにホストのディスクビジー率、キャッシュのヒット率などを把握できる。このほか、日常の運用をサポートする「性能レポートサービス」、ストレージアクセスの問題点の兆候を検出・分析し、ユーザーに改善策を提案する「性能傾向分析サービス」を有償で提供する。

 今後の展開について、平石主任は「下期にソフトウェアによる機能強化を予定している」と話す。現在、開発中なのが、データ圧縮機能だ。フラッシュに書き込む前のデータを圧縮することで、ストレージを効率的に使うことができる。また、データを保存する領域を効率的にマッピングすることで、書き込み/読み出しの偏りを低減し、長寿命化を図る。ソフトウェアの提供は下期となるため、平石主任は「上期はストレージの値段を多少下げるなどしていく。データを圧縮できない分、ストレージ台数を増やすことでカバーしていきたい」と話す。

 このほか、業務を停止させずにデータ移行ができるリプレースソフト、災害対策として遠隔地バックアップソフトなどの提供を計画している。これらのソフトウェアは有償での提供する。(山下彰子)