リンクのクラウド型PBX「BIZTEL コールセンター」が伸びている。

BIZTEL事業部事業部長
坂元剛
取締役
 内線電話や外線コールの振り分けなどを可能にするPBX(構内交換機)。コールセンターになくてはならないシステムだが、オンプレミスからクラウドへとその主流は移行し始めている。従来のオンプレミスは、大規模なコールセンターで利用されることが多く、多大なコストがかかることから、中小企業にとって手が届きづらい領域だった。しかし、クラウド型であれば、イニシャルコストが低く、設備の場所を用意する必要がない。しかも、BIZTELの場合、最短5営業日で導入できる。

 リンクは2006年というかなり早い段階から同サービスを提供しており、17年には座席2万席、契約数は1000を超えて、国内トップクラスのシェアを獲得した。その背景には「豊富な選択肢とサービス品質の高さにある」とBIZTEL事業部事業部長の坂元剛取締役は言う。座席一席から始められ、CRM連携や番号ポータビリティ、セキュリティー機能などのオプションが用意されている。個々の機能は一般的なものだが、「さまざまな機能やオプションを取りそろえ、通信、サポート、使いやすさで高い品質を保っている。また価格設定もバランスが取れている」とその品質に自信を見せる。また、坂元取締役はこれらの充実した機能は顧客からのヒアリングやフィードバックがもとになっているという。「12年の年月の中でユーザーの声に耳を傾け、地道に応えてきたことで今の使いやすさがある。われわれでたくさんの選択肢を用意し、ユーザーが自分たちの課題に合ったサービスを作ることで素晴らしいものが出来上がる」と語った。

 同社の17年5月までの一年間の売り上げは48億8000万円。昨年対比で11%増という結果だった。BIZTELだけに限れば20%増となった。マーケティング部の内木場健太郎部長は「クラウド型コールセンターシステムという領域はまだまだ開拓の段階でパイを奪い合っているわけではない」という。顧客とのチャネルが増えた今、大規模なコールセンターは次第に減るとみられる。リンクは案件がある以上、大規模向けにも対応していく予定だが、引き続き、小・中規模向けのビジネスに注力していく考えだ。

 業績で言えば好調なリンクだが、その販路については課題があるとする。現在、BIZTELは8割近くが直接販売、残りの2割が間接販売である。今後の方針として、まずはパートナーとの事例を数多く作っていくことだという。坂元取締役は「SIerやパートナーがしっかりと稼ぐことができる仕組みづくりをすることが中期的な目標。パートナーとリンクが一緒になって成長していきたい」として今後の意気込みを語った。(銭 君毅)