キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、足立正親社長)は、製造業の生産管理システムをターゲットにしたSIビジネスの強化を打ち出した。今年3月に東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)に一部出資し協業関係を深化。B-EN-Gの主力商品の生産管理システム「mcframe(エムシーフレーム)」を軸に、キヤノンITS独自の製造業向けSIサービス体系を充実させていく。

莖田芳彦
執行役員
 キヤノンITSは、生産管理のmcframeを中心に需要予測や生産計画、財務会計、ワークフローなどを組み合わせた製造業向け基幹業務システム「AvantStage(アバントステージ)」を体系化している。食品製造や化学製造向けに多くの納入実績があり、この分野の生産管理システムの構築では独自のノウハウを蓄積してきた。直近では食品製造大手のマルハニチロへの納入事例があり、今後はマルハニチログループ全体の統合基盤システムとしてAvantStageを活用していく方針。

 B-EN-Gを巡っては、大株主だった東洋エンジニアリングが株主から外れたことを受けて、mcframeの販売パートナーであるキヤノンITSやインテック、テクノスジャパン、三谷産業、ウイングアーク1stなどが相次いで資本参加している。

 有力SIerが相次いで出資してB-EN-Gとの関係を強める中で、キヤノンITSは「自社の特色をより強く打ち出し、ビジネスを有利に進める」(莖田芳彦・執行役員・製造・公共・流通営業本部本部長)。その施策として、食品や化学製造を主力ターゲットに、製造業向けの有力商材を体系化したAvantStageを一段と拡充していく。

 今年度(2018年12月期)のキヤノンITSのAvantStage関連のSI事業規模は約26億円を見込み、3年後の21年度には約2倍に相当する50億円規模を目指す。(安藤章司)