BlackBerry(本社・カナダ、ジョン・チェンCEO)は10月16日、量子コンピューター耐性のコード署名サーバーを同社の暗号化ツール群に追加し、11月に提供を開始すると発表した。このソリューションにより、今後は量子コンピューターによる突破が困難なスキームを使用して、ソフトウェアのデジタル署名が可能となる。

 新たな量子コンピューター耐性のコード署名サーバーは、量子攻撃にも安全・俊敏に対処するISARAの暗号化ライブラリーを使用している。量子コンピューターが従来型のコード署名スキームを容易に突破できてしまうというリスクが高まっているが、BlackBerryとISARAのテクノロジーを融合することで、重要インフラストラクチャー、産業用制御システム、航空宇宙、軍用電子、通信、交通インフラストラクチャー、コネクテッドカーのシステムなど、長期資産のソフトウェアを保護することができる。

 BlackBerryの最高技術責任者であるCharles Eagan氏は、「量子コンピューティングは、ヘルスケア、交通、天体物理学、政府など、さまざまな分野で画期的な問題解決へと導く。一方でこの技術が悪用されると、従来型の公開鍵暗号化システムが突破され、保護すべき基本データが攻撃される可能性もある。量子コンピューター耐性のコード署名サーバーがBlackBerryのサイバーセキュリティー・ツール群に追加されたことにより、長期間使用されるアセットに依存する業界にとっての主要なセキュリティーの懸念に対処することができる。この先10~15年の使用が求められる製品、例えば自動車やインフラストラクチャーの重要な部分などの場合、量子コンピューティング攻撃を念頭に置く必要がある」と述べている。