モバイル端末メーカーとして知られるカナダのBlackBerryは、セキュアなモバイルプラットフォームを提供するソフトウェアベンダーとして、ビジネスを本格化させている。スマートフォンの登場によるハードウェア市場のパラダイムシフトを背景にシェアを落とした同社だが、2014年以降、大規模な組織変更や企業買収などを積極的に推し進め、従来のハードウェア販売からソフトウェア販売へとビジネスの軸足を移し、再スタートを切った。

多田昌広
エンタープライズ・
アカウント・
マネージャー
 BlackBerryのソフトウェアソリューションとしては、エンタープライズモビリティ管理(EMM)の「BlackBerry Enterprise Server 12(BES12)」やコンテンツ管理の「WatchDox」、緊急時通知の「AtHoc」などがある。これらによってモバイルプラットフォームを構築。マルチデバイスに対応するセキュアなモバイル環境を提供していく考えだ。

 日本法人の多田昌広エンタープライズ・アカウント・マネージャーによると、国内では、金融、証券、商社、製造などの業界が顧客層の中心となっている。現状、同社のビジネス全体ではスマートフォンなどハードウェアが売り上げの多くを占めるが、「利益においては、すでにソフトウェアがハードウェアを上回っている。この先はソフトウェアの売り上げも伸びてくるだろう」と予測。今後、販売パートナーを経由したビジネスで、ソフトウェア販売を加速していく方針だ。(前田幸慧)