英ブループリズム(アレスター・バスゲートCEO)は、近年のRPA(Robotic Process Automation)ブームを追い風に、RPAツール「Blue Prism」の売り上げを伸ばしている。

英ブループリズム
アレスター・バスゲート
CEO
 同社は2001年の創業以来、順調に事業を拡大しており、世界52カ国で1000社以上に納入、18年上半期売り上げは前年比140%増を記録した。当初はエンタープライズ用途のオペレーションを中心に開発に取り組んできたが、近年は拡張性や安定性、セキュリティー、コンプライアンスといった要素に注力している。その結果、「当社のRPAプラットフォームは単にスタッフの省力化やコスト削減というだけでなく、セキュリティーやコンプライアンス、コスト回避で知られるようになった。セキュリティーを確保し、ITガバナンスを実現している点は競合他社にない差別化要因だと認識している」と英ブループリズムのバスゲートCEOは語る。

 
ブループリズム
ポール・ワッツ
社長
 同社は、「Blue Prism Digital Exchange」に注力している。バスゲートCEOが「われわれが作ったApp Store」と表現するこのマーケットプレイスでは、グーグルやマイクロソフト、スプランク、アピアンといったブループリズムのパートナーが作ったAPIやコネクターなどをダウンロードできる。バスゲートCEOは「今後、新たなパートナーがアプリケーションを追加してくれることを期待している」と語り、「新たな製品を作ったときにDigital Exchangeにアップすれば拡販のきっかけになる」と販促ツールとして活用できることをアピールした。

 また、近くBlue Prismの最新版「Blue Prism v6.4」をリリースする。v6.4では他社が作ったコンポーネントをドラッグアンドドロップで組み込めるようになる。Blue Prism Digital Exchangeと合わせて提供することでエコシステムの構築を図る狙いだ。日本法人のポール・ワッツ社長は「エコシステムを実現することで多くの研究開発プロジェクトを進めていく。優秀な人材とアイデアが集まり、コラボレーションが起きる場となることを願っている」として期待感をにじませた。

 今後のロードマップとして、機械学習ワークフローや自己学習の自動化、分析機能の追加などを予定。これらを実現するため、ブループリズム自身での開発に加え、企業買収やパートナーシップなどを通じて技術の獲得を目指している。(銭 君毅)