日立製作所は、統合システム運用管理「JP1」最新バージョン12の販売を1月23日に始めた。目玉となるのは業務自動化ソフトのRPA運用への新規対応と、システム運用の統合可視化機能強化の二つ。JP1の中核となるジョブ管理についても一段の磨きをかけている。加藤恵理・ソリューション事業推進部主任技師は、「統合システム運用管理の分野でトップクラスのJP1のシェアをより堅固なものにしていく」と意欲を示す。

 RPA運用に対応するのは「JP1/Client Process Automation(クライアントプロセスオートメーション=CPA)」で、異なるRPAベンダーの製品を統合的に運用できる。ここ数年、RPAを採用するユーザー企業が急増。RPAベンダーは自社のRPAを管理・運用する機能は装備しているものの「他社RPAの管理まではできない」(加藤主任技師)のが一般的だ。
 
加藤恵理主任技師

 今回、新たに製品化したCPAでは、異なるベンダーのRPAソフトを順序立てて実行させたり、正常に動作したかどうかの監視が可能になる。規模が大きいユーザー企業では、部門単位や用途に応じて異なるベンダーのRPAを採用するケースが増えている。今後も一段とRPAの運用は複雑化することが見込まれることから、「統合的に運用管理できるCPAに対する潜在的な需要は大きい」(同)とみている。

 もう一つのシステム運用の統合可視化機能「JP1/Integrated Management 2(インテグレーテッドマネージメント=IM2)」は、前バージョンからの機能強化版で、視認性や使い勝手を大幅に向上させた。JP1純正のジョブ管理「JP1/Automatic Job Management System 3(オートマティックジョブマネージメントシステム3=AJS3)」からの情報だけでなく、プラグインによって他社の運用管理ソフトや、「Hinemos(ヒネモス)」や「Zabbix(ザビックス)」といったオープンソースソフトウェア系の運用管理ソフトからの情報を統合的な可視化ができる。また、システム運用向けに開発したAI基盤「AIプラットフォーム」と連携させることで、より高度な運用自律化が可能になる。(安藤章司)