NTTテクノクロス(串間和彦社長)は5月20日、企業などが独自のシステムで保有している個人情報を匿名加工情報に加工して利活用できるようにする「匿名加工情報作成ソフトウェア」の新バージョンを5月27日から順次販売すると発表した。

匿名加工情報作成ソフトウェアの利用イメージ

 新バージョンでは、履歴データを有効に利活用するために、新たに日付の順序や期間など必要とするデータの価値を残したまま、日付をランダム化する加工技法を追加した。例えば、医療業界での新薬や医療機器などの開発には、患者の病状に関する情報として病名のほか、入退院や投薬の日付といった情報が重要となる。しかし、これらの日付に関する情報は、病名など具体的な情報と合わさって個人が特定される可能性がある。そのため従来の加工技法では、日付の順序や期間といったデータ分析で重要とされる情報が削除され、結果として新薬や医療機器などの開発に活用できないという問題があった。新バージョンではこれらに対応した日付を加工する技法により、安全性と有用性の両方を考慮した加工を実現する。

 また、エンタープライズ版では、加工したい個人情報の取り込み方法として、CSVファイルだけでなくデータベースにも対応する「データベース連携機能」と、さらにルール化した加工方法に従って自動的に匿名加工情報へと加工する「自動実行機能」を実装する。

 例えば、医療分野での電子化されたカルテや明細書を一元的に管理しているシステムから、匿名加工情報を作成しようとした場合、従来のバージョンでは作成の過程でユーザーの手によるCSVファイル形式でのデータ出力、加工実行が必要だった。新バージョンでは、そうした人による仲介なしに動作させることができるデータベース連携機能を実装し、個別開発を行わずに、システム間での連携が可能となる。また、自動実行機能によって、ユーザーによる操作を必要とせず匿名加工情報への加工が可能。ユーザーの負担を最小限に抑えるかたちで、継続した加工の定期実行を実現できる。

 税別価格は、スタンダード版が60万円から、エンタープライズ版が180万円から。発売は、エンタープライズ版が5月27日、エンタープライズ版は8月中旬の予定。