日本SoC技術者育成協会(吉政忠志理事長)は、組み込みソフト開発の基礎を学ぶ「SoC検定試験 for Arduino(アルデュイーノ)」を2020年1月から始める。教材には、イタリア発のオープンソース・ハードウェアでマイコンボードの「Arduino(アルデュイーノ)」を使う。IoTやロボティクスの活用が進んでいることを背景に、「新入社員研修や普通科、商業科の生徒などに広く組み込みソフトを学んでもらう」(吉政理事長)ことを念頭に置いている。

左から鵜川徹・副理事長、吉政忠志・理事長、永原篤・副理事長

 国内の現状を見渡してみると、電気電子工学を中心とする組み込みソフト開発の人材は、諸外国に比べて層が厚いとされる。だが、昨今のIoT/ロボティクスの広がりによって、「専門的な人材以外でも組み込みソフトの基礎的な知識を身につけることが学業や仕事の上で有利になる」(鵜川徹・副理事長=デジタル・ヒュージ・テクノロジー代表取締役)と話す。組み込みソフトの基礎が理解できていれば、「例えば、IoTを活用したビジネスアイデアを考案するのに役立つ」と見ている。
 
教材に使うマイコンボードの「Arduino」

 「Arduino」は、仕様が公開されたシステム・オン・チップ(SoC)の一種で、「構造が簡単で、価格も安いことから教材に適している」(永原篤・副理事長=オープンソース・ワークショップ代表取締役)ことから、SoC検定試験の教材として採用した。マウス操作だけで視覚的に組み込みソフトモジュールを組み合わせるなど、プログラミングの知識がなくても組み込みソフトを学べる開発ツールも充実している。検定試験はCBT方式で、全国250カ所余りの会場で受験できる。(安藤章司)