米Appleと米Googleは4月12日、政府と保健機関による新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ活動を支援するため、ユーザーのプライバシーとセキュリティを設計の中心に据えたBluetoothテクノロジーの利用を可能にする共同の取り組みを発表した。


 新型コロナウイルス感染症は感染者との接触により伝染する可能性があり、公衆衛生機関は、感染拡大を抑えるうえで濃厚接触の検出・追跡が役立つ貴重な手法であると提唱している。世界で多数の主要な公衆衛生当局や大学、NGOが、オプトイン形式の濃厚接触を検出・追跡する技術を開発するという重要な仕事に注力している。これらの取り組みを推進するため、AppleとGoogleはアプリケーションプログラミングインターフェース(API)とオペレーティングシステム(OS)レベルのテクノロジーからなる包括的なソリューションを確立し、濃厚接触の可能性を検出する。強力なプライバシー保護を維持、事態の緊急性を重視し、両社は2つのステップで同ソリューションの実装を計画している。

 まず、公衆衛生当局が提供するアプリを利用するAndroidとiOS端末間で相互運用を実現するAPIを5月にリリースする。これらの公式アプリは、ユーザーがそれぞれのアプリストアからダウンロードできるようになる。

 今後、数カ月をかけて両社は、基盤となるプラットフォームに同機能を組み込むことで、より広範なBluetoothベースの濃厚接触の可能性を検出するプラットフォームの実現を目指す。こうしたアプローチは、APIよりも堅牢なソリューションであり、ユーザーがオプトインすることを選択した場合、より多くの人が参加できるようになるだけでなく、アプリや政府の保健当局といったより広範なエコシステムとの協働が可能となる。

 この取り組みではプライバシー、透明性、そして同意が何よりも重要となる。今後、さまざまな関係者と協議し、同機能の開発に注力していく。また、第三者による分析を可能にするために、同取り組みに関する情報は公開することを前提としている。

 なお、今回のパートナーシップの一環として両社は、Bluetoothと暗号化の仕様とフレームワーク資料を含むドラフト版の技術資料をリリースする予定。