SUSEは7月8日、Rancher Labsを買収するための正式契約を取り交わしたと発表した。Rancherは、米カリフォルニア州クパチーノを拠点とする株式非公開のオープンソース企業で、市場をリードするKubernetes管理プラットフォームを提供している。

 Tリーダーがイノベーションやデジタルトランスフォーメーションの推進にクラウドを活用しようとする傾向が強まるにつれ、Kubernetesは急速にIT戦略の中心的存在となっている。ガートナーは、クラウドネイティブのアプリケーションとインフラストラクチャーの採用が拡大することにより、24年までに成熟した大企業の75%以上がコンテナ管理を使用するようになると予測している。これは、35%未満とされている今年に比べ大幅な増加となる。

 今回の買収により、エンタープライズLinux、エッジコンピューティング、AIのリーダーであるSUSEと、Kubernetesコンテナ管理のリーダーであるRancherは、最新のAIと、エッジからコア、クラウドまでのコンテナ化されたワークロードをシームレスにデプロイすることで、あらゆる場所でのコンピューティングを可能にする。

 規制当局の承認を経て買収が完了した後、両社の顧客は、クラス最高のポートフォリオの拡大と、グローバルなプレゼンス、イノベーション向上などのメリットを受けることになる。SUSEの顧客は、フォレスター・リサーチによるForrester Wave報告書でエンタープライズコンテナプラットフォームソフトウェアのリーダーとして選出された、Rancherのクラウドネイティブテクノロジーの堅牢な機能を利用することができる。一方、Rancherの顧客は、SUSEのグローバルなサポートネットワークと広範なオープンソースポートフォリオを利用することができる。

 なお、買収手続きは、規制当局の承認を含む慣例的な完了条件にしたがって、10月末までに完了する予定。