エクセルソフトは9月18日、英Armが提供するAndroidアプリケーションのパフォーマンス解析ツールスイートの最新バージョン「Arm Mobile Studio 2020.2」の販売を、日本国内で9月9日に開始したと発表した。

 Arm Mobile Studioは、ゲームコンソール/PCに近い体験を提供するAndroid向けモバイルゲームアプリケーションについて、ローエンドのデバイスでも高発熱やバッテリ消費量の増加、フレームレートの低下などの悪影響を抑え、一貫したユーザー体験を得られるよう調整するためのパフォーマンス解析ツールスイート。

 ArmアーキテクチャーベースのCPUとArm Mali GPU向けパフォーマンスプロファイラ「Streamline」、グラフィックスAPIであるOpenGL ESやVulkanの利用を分析する「グラフィックス アナライザー」などのツールが含まれる。すべてのツールはAndroidのルート権限を必要とせずに動作する。

 Arm Mobile Studio Professional Editionでは、無償で利用できるArm Mobile Studio Starter Editionの全機能に加えて、パフォーマンス解析と開発者へのフィードバックのプロセスを自動化できるよう、CI(継続的インテグレーション)システムに組み込むための機能を利用できる。また、Armによるサポートサービスを提供する。

 Arm Mobile Studioに含まれるパフォーマンス アドバイザーは、ターゲットのAndroidデバイス上で動作するアプリケーションの平均や時間ごとのフレームレートなど、現状のパフォーマンスに関するサマリー情報を提供する軽量な解析ツール。フレームレートの間欠的な低下や、常に高いCPU使用率などの注目すべき結果が見られる場合には、ほかのツールを使用して調査を行い、対応を検討する。

 Streamlineは、パフォーマンスを制限する要素を調査するため、CPUやGPUなどシステム全体の様々なコンポーネントの情報により、ターゲットデバイス上で動作するアプリケーションの詳細なプロファイルを取得するためのツール。取得したプロファイルでは、各時間帯のCPUなどのハードウェアやメモリ帯域幅の使用率とともに、ソースコード単位でどのような処理が実行されていたかを確認できる。

 グラフィックス アナライザーは、アプリケーションからのOpenGL ESあるいはVulkan  API呼び出しをトレースし、フレーム単位のレンダリングへの影響を視覚的に確認できるツール。ドロー命令間のオーバードロー、シェーダー、テクスチャ、フラグメントの数を分析でき、パフォーマンスに問題のあるシーンの調査や、レンダリングの問題の特定に役立つ。

 Mali オフライン コンパイラは、OpenGL ESやVulkanによるシェーダープログラムを解析し、構文エラーの検出と、ターゲットとするMali GPUでのパフォーマンスを示すコマンドラインツール。シェーダープログラム単位の問題点を、アプリケーション全体をビルドしてテストすることなく確認できる。

 税別価格は、Arm Mobile Studio Starter Editionが無償、Arm Mobile Studio Professional Editionが37万4800円。なお、Arm Mobile Studioのライセンスは、購入から1年間使用でき、1年間のサポートサービスが含まれる「Termライセンス」となる。ライセンスの種類には「ノードロック ライセンス」と「フローティング ライセンス」を用意している。