SAPジャパンは4月13日、報道関係者向けの説明会を開き、企業の「インダストリー4.0」化戦略を支援する「Industry 4.Now推進サービス」を開始したと発表した。

SAPジャパン 坂田健司・本部長

 Industry 4.Now推進サービスは、「改善機会の評価」「実現シナリオ(仮説)の定義」「プロトタイプ実機検証」「段階的導入/継続的改善」の四つの段階に分けて、企業のインダストリー4.0化を支援する。

 各段階の詳細を見ていくと、改善機会の評価は、50項目のアセスメントシートによる調査を実施し、企業のインダストリー4.0化の成熟度と改善機会を明確にする。その評価をSAPが分析し、プロジェクトの方針や進め方を明確にする。

 実現シナリオ(仮説)の定義は、改善テーマを実現するためのシナリオやロードマップを作成する。プロトタイプ実機検証では、システムの観点とビジネスの観点からプロトタイプ評価を行い、ロードマップの妥当性を確認する。

 最終段階である段階的導入/継続的改善では、ロードマップに基づきシステムを導入する。その際に顧客は、SAPのサービス部隊が実装するか、顧客が契約しているパートナー企業主体で実装するかを選択できる。パートナー企業が実装する際は、SAPは改善機会の評価からプロトタイプ実機検証までの情報共有などの支援を行うという。

 SAPジャパンの坂田健司・サービス事業本部ソリューションデリバリ本部本部長は「インダストリー4.0を推進するにあたって、『何から手を付けていいのか分からない』『各現場でシステムが異なるため標準化できない』などの声が挙がっている。段階的に取り組むことで、これらの課題を解決し、最短でインダストリー4.0を実現できる」と説明した。
 
SAP Labs Japan 鈴木章二氏
 
 説明会では20年9月に開設した「Industry 4.Now HUB TOKYO」の現状についても解説。3月時点で、カスタマーワークショップに参加した企業が25社、参加者の70%がエグゼクティブだったと発表。ワークショップに参加後、SAPのソリューションを採用した企業も出たことを受けて、SAP Labs JapanでHead of Digital Supply Chain Managementを務める鈴木章二氏は「開設して間もないが、順調なスタートが切れた。今後はパートナーシップの拡大にも注力していく」と述べた。(岩田晃久)