時系列データの場合、AIの判定要因が多種多様に存在するため、専門家であってもどのようなデータの変化が異常判定に影響したのかに気づきにくく、異常な状態への適切な対応や防止策につなげることが難しいという課題があった。そこで、富士通とInriaはTopological Data Analysis(TDA)技術をベースに時系列データでのAIによる異常判定の要因を特定。正常と異常間の判定の変化を視覚的に分かりやすく提示できる技術を、世界で初めて開発した。
富士通とInriaは、今回共同開発した技術について、企業の業務現場や研究機関の実験などでの活用を促し、技術検証していく。また、富士通では同技術の改良を重ねて2021年度中にAI技術「FUJITSU Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」の一つとして実用化し、幅広い分野への展開を目指す。