エンドポイントセキュリティ製品を提供するディープインスティンクトは9月7日、記者会見を開き、2020年10月に設立した日本法人の現状などを説明した。設立以降、販売パートナーの開拓が順調に進んでいることや、大手企業での採用事例も出てきたという。
並木俊宗 カントリーマネージャー
同社が販売する「Deep Instinct」はディープラーニングを利用してサイバー脅威を予測し防御するエンドポイントセキュリティ製品。並木俊宗・カントリーマネージャーは「セキュリティ製品にディープラーニングを活用したのは当社が初。他のセキュリティ製品で用いられる機械学習と比べ、高精度な予測が可能なことや誤検知が少ないのが特徴だ」と説明する。パターンファイルの更新のような定期的なアップデートの必要がないため、運用面の負荷も少ないとしている。
日本法人の設立後は販路の拡大に注力してきた。現時点でエムオーテックス、サイバネットシステム、ネットワンパートナーズの3社とパートナー契約を結んでいる。「3社はディストリビューター的な役割を果たしており、3社を経由した販売網も広がっている」(並木カントリーマネージャー)。今後は、リセラーの開拓を継続していくとともに、ネットワークベンダーなどへのOEM提供も予定している。
また、Deep Instinctをヤマダホールディングスが採用したことも発表した。「防御力の高さと運用が容易な点が評価された」(並木カントリーマネージャー)という。今回の導入実績をアピールし、従業員数1000人以上の企業をターゲットに拡販を進める。(岩田晃久)