クリックテック・ジャパンは1月11日、2022年度の事業戦略説明会を開き、パートナーエコシステムの強化を重点領域に掲げた。今井浩カントリーマネージャーは、これまで力を入れてきたリセールに加え、パートナーとの共同販売にも注力する方針を示した。
今井 浩 カントリーマネージャー
今井カントリーマネージャーは「今までは日本の商慣習に合わせて比較的リセールに重きを置いていたが、これからはリセールを強化しつつ、共同販売のモデルも展開していく」と述べた。同社が顧客と直接やりとりし、パートナーに成長を還元していく流れを想定しているという。
パートナービジネスの方向性については「SaaSとクラウドにフォーカスする」とし、「各パートナーとのビジネスプランについては、2ケタ成長をベースに協議している」と語った。
21年に開始したパートナー会については、引き続き毎月開催すると説明した。既存のパートナープログラムで設定しているSIとリセール、OEMの各カテゴリーへの投資を強化し、既存パートナーとの関係強化と新規パートナーの開拓を同時に進める考えも示した。
このほか、22年度の重点領域には、リアルタイムの最新情報によって即時の行動を促す概念「アクティブインテリジェンス」の訴求や、ユーザーコミュニティーの醸成を設定した。
ドリュー・クラーク 最高戦略責任者
説明会には、米国法人のドリュー・クラーク最高戦略責任者も出席した。グローバルでSaaSの年間経常収支が3ケタ成長していることなどを示し、22年度のビジネス環境は「非常に好調な見通しだ」と話した。
(齋藤秀平)