大塚商会が主催するITの総合展示会&セミナー「実践ソリューションフェア」が2月8日、開幕した。「あなたのための、DXでありたい。」をテーマに関連の製品やソリューションを展示し、幅広い課題を包括的に解決する顧客目線のDX推進をアピールしている。
東京会場のメインステージ
45回目の東京会場は、例年と同様にザ・プリンス パークタワー東京(東京・港区)に設置し、来場は事前登録制とした。会場内のメインステージでは、紙の電子化やクラウドサービス、ワークフロー、IP-PBXなどの製品やソリューションについて、デモンストレーションを交えながら紹介。メインステージの近くには、協賛メーカーの展示ゾーンを設け、全56社が最新のPCなどのハードウェア、ソフトウェアなどを披露した。
「DXオフィス」でのソリューション展示
ソリューションは、「DXオフィス」と見立てた会場で展示した。大塚商会が力を入れる「オフィスまるごと」のほか、「企業の“当たり前”を変革する」をコーナーキャッチに、顧客の立場から見た「業務」「働き方」「意思決定」「顧客接点」「IT環境」「ものづくり」について、ソリューションの活用例などを説明。意思決定のコーナーでは、AI分析サービスや経営支援サービス、BIツールなどを用意し、これまでの経験と勘をAIとデータに置き換える必要性を強調した。
会場内を動き回るロボット
このほか、「一歩先の空間」と銘打つコーナーを設け、少子高齢化による労働人口の減少で注目が集まる最新のロボットを初めて展示した。会場内では、顧客が来場しなくても情報収集をできるようにするため、前回から始めた中継も実施。担当のスタッフは、スマートフォンを手に会場を回り、ウェブ会議ツールを通して現地の映像を顧客に見てもらっていた。
実践ソリューションフェアは、新型コロナウイルスの感染が再拡大していることから、前回に引き続きリアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド方式での開催となった。東京会場は2月8日~10日、大阪府立国際会議場で開く大阪会場は2月16日~17日が会期。オンライン会場では2月8日~17日までの期間中、東京会場の展示の様子をライブ配信するほか、同社や協賛社による全89本のセミナー動画を配信する。
同社の丸山義夫・マーケティング本部広告宣伝部次長は「DXを実現するためには、一つの商材で個別の課題を解決するのではなく、全体をコーディネートすることが重要で、それをできるのがわれわれの強み。実践ソリューションフェアでは、最新の技術や製品などに加え、課題を見つけ、どのように解決するかという点も紹介しているので、お客様にはヒントを見つける場として活用してもらいたい」と話す。(齋藤秀平)