日本事務器(NJC)は、学生・教員の間で参考文献や本のレビューを共有し、それぞれが「学び」に役立てることができるアプリ「BOOK MARRY(ブックマリー)」の提供を6月21日に開始した。

システム全体図

 一般に公開されているレビューアプリや書評サイトでは、評価者の知識レベルやバックグラウンドが異なっているため、必ずしも自身の学習の参考にならないケースがある。BOOK MARRYでは、同じ大学のメンバーに限定して文献や本のレビューを共有することができるため、自分の属する学部や学科の教員や先輩学生の評価のみ閲覧することができる。ノイズとなる情報がなく、信頼性が担保された評価のみが蓄積されるため、効率的にレポートのための参考文献探しを行える学習支援ツールとして利用できる。

 また、学友や先輩による新着レビューがタイムライン上で常に表示されることで、意識せず良書を見つけることができ、将来のキャリアに影響を与えるような本との出会いを誘発するなど、読書推進アプリとしても活用できる。

 BOOK MARRYの導入により、「同じ学習課題を共有するコミュニティ内」で学習に活用した文献に関するレビューを共有・蓄積でき、信頼のおけるレファレンスツールとして学習に役立てることが可能となる。

 なお、サービスの開発にあたっては、デザイン思考やアジャイル開発でのアプローチも行い、多くの大学様と大学生にPoC(概念実証)の協力を得た。なかでも、京都産業大学 文化学部様で行われている「むすびわざブックマラソン」プロジェクトでの利用を想定した検証には、大平睦美教授を中心として多くの学生・教員が参加し、多数寄せられた有益な意見をもとにアプリの機能改善を行った。

 今後も、京都産業大学をはじめ、利用している教育機関からの意見をもとに、引き続きサービスをブラッシュアップし機能を強化していく。また、現在は大学などの高等教育機関を主な顧客としてサービス設計しているが、将来的には、初等教育/中等教育機関や生涯教育や社内教育などの場面でも利用できるよう市場のリサーチと開発を行う予定。

 税別価格は月額3万円から。完全なクラウドサービスでの提供となり、システムの運用に際して気になるセキュリティ面や個人情報の保護については、NJCが万全の体制で運用するため、安心してサービスを利用できる。同社では、23年度中に20機関への導入を予定している。