AOSデータは1月18日、クラウドストレージサービス「DataShare3.0」の販売開始を発表した。アカウント数を無制限に登録でき、社内外のデータ共有基盤として活用できるのが特徴。今後は販売パートナーの獲得に注力し、販路の拡大を目指す。
DataShare3.0は、個人ドライブのほか、チームドライブを用意しており、プロジェクトごとに社内外の関係者にアカウントを付与した上で、細かく権限が設定できる。保存したデータに属性などのメタデータを追加し、検索の利便性を上げられることに加え、監査やレポート機能で利用者の行動を管理できる。自動バックアップによるバージョン管理も可能。改正電子帳簿保存法に対応する。
富永準成 CSO・営業本部長
同日の記者会見で、AI・DXデータ事業部の富永準成・CSO営業本部長は「シンプルな作りにしているため、ITに詳しくない人でも簡単に使えるようになっている」とした上で、「中小企業からは、競合製品ではユーザー課金であるために、アカウントを付与できる人が限られてしまうという声も聞く。DataShare3.0であれば、柔軟なアカウント付与によってコストメリットが出せる」と語った。
販売戦略では、中小企業をターゲットとし、パートナーの獲得に注力する。販促支援としては、パートナーとエンドユーザーに無料トライアル環境を提供するほか、商談時の担当営業の同行やリード情報の共有などでサポートする。エンドユーザーからの問い合わせ窓口の設置や、個別案件共有管理によるリレーションシップ体制を構築する予定。
他サービスとの連携性を高めるためにAPI開発に取り組む方針で、現在は「Google Drive」との連携を進めている。富永CSO・営業本部長は「顧客やパートナーの声を聞きつつ、APIの開発を進めるとともに、機能を拡充させていく」と話した。
提供プランは「ライトプラン」(1TB)、「スタンダードプラン」(5TB)、「ビジネスプラン」(10TB)の3種類。料金は月額制で、プランごとに1万5000円、5万7000円、10万8000円となる。
(大畑直悠)