米Imperva(インパーバ)は9月11日、新パートナープログラム「Imperva Accelerate」を発表した。従来のプログラムに比べ、パートナーが利益を確保しやすい仕組みにしたという。日本法人Imperva Japanの柿澤光郎社長は「日本は特にパートナービジネスが重要となるため、これまで以上に強化していきたい」と抱負を語った。
Imperva Japan 柿澤光郎 社長
Imperva Accelerateは、「Select」「Advanced」「Premier」の三つの新しいパートナーレベルを設け、カテゴリーに応じた割引や支援を行う。パートナーは、契約を更新した際に段階的に割引が受けられるほか、案件を事前登録すれば、販売価格が変わっても一定のマージンが保証されるという。
従来は、案件によってパートナーが十分な利益を得られないことがあったが、インパーバはこうした課題を解決できるとみている。トレーニングでは、無償版と有償版を用意し、オンラインでも受講できるようにした。認定制度も刷新し、パートナーの技術力の向上を支援する。
柿澤社長は国内のビジネス状況について、Webアプリケーション領域の製品の売り上げが90%で、データセキュリティの領域の売り上げがグローバルと比べ少ないと説明し、今後はデータセキュリティ製品の販売にも注力していくとした。
米Imperva パム・マーフィー CEO
インパーバは7月、仏Thales(タレス)による買収が発表されている。インパーバのパム・マーフィーCEOは「タレスのデータ暗号化や鍵管理のソリューションと、当社のアプリケーションセキュリティやデータセキュリティといったソリューションは補完関係にあるため、これまで以上に企業のデータ保護を強化できる」と述べた。買収は12月末までに完了する見込み。買収完了後は、製品ポートフォリオの統合などが行われる予定だが、「すぐにパートナープログラムが変わるといったことはない」(柿澤社長)という。
(岩田晃久)