クラウドデータウェアハウス(DWH)ベンダーの米Snowflake(スノーフレイク)は4月22日、顧客やパートナーとの商談や、データ活用人材育成プログラムを実践する「カスタマーエクスペリエンスセンター東京」を開設した。対面の交流に焦点を当てたアジア初の拠点として運営し、販売拡大につなげる。
センターは、JR東京駅近くの東京ミッドタウン八重洲に設けた。同様の拠点は、米国本社がある米サンマテオのほか、ロンドンとアムステルダムに設置されており、東京は4都市目。日本法人はセンターに移転した。
開設の背景について、日本法人の東條英俊社長は、コロナ禍を経て、顧客から対面でのコミュニケーションを望む声が高まっていることを挙げ、「当社はデータプラットフォームとして多様な機能を提供しており、オファリングも幅広く展開している。より分かりやすく顧客に価値を伝える場として対面の拠点を設けた」と説明した。
米Snowflakeが開設した
「カスタマーエクスペリエンスセンター東京」
センターでは、スノーフレイクの製品の導入を検討している企業向けに個別のブリーフィングを実施したり、業界・役職ごとのセミナーなどを開催したりする。データの活用について技術と経営の両面で自社ソリューションへの理解を深めてもらい、顧客やパートナーと議論する場にする考え。ブリーフィングには、グローバルから100人超のスピーカーが登場し、海外の事例にもアクセスできるという。
また、データ人材の育成の場としても活用する。顧客やパートナーへのトレーニングはこれまで、ほぼオンラインで行ってきたが、センターでは対面のハンズオンイベントを開催。オンラインよりも気軽に質問などがしやすい環境で、理解が深まるとの考えを示した。東條社長は「コミュニケーションの深さという意味では対面に勝るものはないと考えている」と述べた。多数ある無償トレーニングプログラムを顧客やパートナー向けに提供するとした。(堀 茜)