Tenable Network Security Japanはこのほど、クラウドセキュリティーソリューションの「Tenable Cloud Security」にDSPM(データセキュリティー管理)機能とAIセキュリティー管理機能を追加した。ハイブリッドやマルチクラウド環境全体のぜい弱性、設定ミス、過剰権限などのリスクを可視化する。
Tenable Cloud Securityは、すべてのクラウド基盤を一元管理可能で、マルチクラウド環境を継続的に監視し、ぜい弱性の特定、対応の優先順位付けを提示するほか、コンプライアンスに見合っているかを可視化する。DSPM機能とAI管理機能を融合することで、エージェントレスのスキャンにより、機密データのリスクの自動検出、分析が可能となる。どのクラウドにどんなリソースがあるかをインベントリで検出することで、複雑化するクラウド環境の管理をサポートする。
貴島直也・カントリーマネージャー
同社が提供するぜい弱性管理ソリューションの普及状況について、貴島直也・カントリーマネージャーは「グローバル企業の利用は8割ほどだが、日本では2割にとどまっている」と説明。全資産をスキャンすることで、自社のどこにセキュリティー上の弱みがあるか分かるが、日本では部分的な管理しかしていない企業が多いとした上で「セキュリティーは人材が足りていない。カバレッジを上げ、自動化していくことが重要になる」と指摘し「国内企業のセキュリティー安全性を高めるお手伝いをしたい」と拡販に意欲をみせた。(堀 茜)