米Cloudflare(クラウドフレア)のトム・エバンズ・CPO(Chief Partner Officer)が週刊BCNの取材に応じ、同社のパートナー戦略について語った。楽天モバイルとのパートナーシップについて説明したほか、今後はパートナープログラムの拡充などを通じてパートナーとの協業をさらに推進していく姿勢を示した。
同社は4月24日、楽天モバイルとの戦略的パートナーシップを発表した。楽天モバイルが認定マネージドセキュリティサービスプロバイダーとして、ゼロトラストサービス「Cloudflare Zero Trust」とネットワークセキュリティーサービス「Cloudflare Network Security」をマネージドサービスとして提供する。また、楽天モバイルのインターネットサービス「KOSOKU Access」と組み合わせて販売することで、顧客がネットワーク環境とセキュリティー対策をまとめて手軽にセットアップできるようにするとした。
パートナービジネスに関する施策としては、パートナープログラム「PowerUP Partner Program」の拡充を進める。インセンティブのほかにも、トレーニングやイネーブルメントも強化する。新たな試みとして、「パートナーポータル」をつくる。製品やサービスだけでなく、トレーニングやイネーブルメントの情報を確認することができ、パートナーが“自己完結型”でビジネスを展開できるよう支援する。
日本法人の組織強化を目指し、積極的な採用活動を進めており、今後は営業や技術、パートナーなどそれぞれについての日本専任担当の配置を進めたい考えだ。
トム・エバンズ CPO
エバンズCPOはパートナーに対し「単にわれわれの製品を売ってもらうだけでなく、プラットフォーム全体を担いでもらいたい。そして、付加価値をつけてデリバリーしてもらうという点を重要視している」と訴えた。
(大向琴音)