データ活用基盤を提供する米Dataiku(データイク)は7月9日、記者説明会を開き、製品戦略などを含めた今後の方向性を解説した。企業の生成AI活用を支援するための柱として▽エージェントオーケストレーション▽アナリティクスの組み込み▽AIガバナンスの運用化―の三つを挙げた。
同社はAIエージェントの構築や品質保証に関するフルマネージドのツールを提供している。9月には新たな機能のリリースも予定しており、これにより、従業員がAIエージェントを活用するだけでなく、AIエージェントを日々の業務のために構築することができるようになるという。具体的には、基盤となる大規模言語モデルを選んでデータをアップロードすることで構築でき、公開前のテストも行える。
ソフィー・ディオネ・製品およびビジネスソリューション担当VP
ソフィー・ディオネ・製品およびビジネスソリューション担当VPは「AIを構築するエキスパートと、AIのメリットを享受するビジネス側の人たちが同じエージェントのアシュアランスのサイクルに関与することが大事」と述べた。
アナリティクスについては、メタデータ生成やセマンティック検索、AIを活用しデータ間の関係性を表示するグラフアナリティクスといった点を強化するとした。企業のAIガバナンスも支援していくとし、AIエージェントの評価や、AIの設計から本番で展開するまでのフローの標準化に関するアップデートを今後予定する。(大向琴音)