ClipLineは7月15日、説明会を開催し、サービス業の現場を支援するAIエージェント「ABILI Pal」と「ABILI Buddy」を発表した。リリースは9月を予定しており、それぞれ同社の動画マネジメントシステム製品などに組み込まれる。現場のスタッフの疑問解消や、店長やマネージャーの意思決定をサポートする。
ABILI Palは現場スタッフが活用できるエージェントで、動画型マネジメントシステム「ABILI Clip」に搭載する。テキストボックスにチャット形式で質問すると、要点をまとめたテキストと対応する動画を示して回答するため、業務中に生じた疑問を気軽に相談し、解決につなげることができるとした。
高橋勇人社長
ABILI Buddyが搭載されるのが多拠点ビジネス向けのダッシュボード「ABILI Board」だ。リリース時点では、売り上げや人件費を可視化したグラフを自動で読み解きレポートを作成する機能を提供する。今後は、表示されたデータに対して質問できるチャット機能の実装も予定。これにより店長やマネージャー向けの意思決定を支援する。
2026年8月までに50社の導入を目指す。ABILI PalとABILI Buddyのほかにも、将来的には、本社に勤める管理者向けのエージェント「ABILI Brain」を展開する予定だという。同社の高橋勇人社長は「例えば、全店へのキャンペーン内容の伝達など(のタスク)をABILI Brainが代わりにやってくれるような世界観をつくっていきたい」と抱負を述べた。(大向琴音)