米DevRev(デブレブ)は10月23日、日本法人を設立したと発表した。AIとデータプラットフォームを活用したAIエージェントソリューション「Computer」の拡販にあたり、再販パートナー契約を2社と締結。パートナーと連携し顧客のAI活用を支援していく。
ディラージ・パンディ 創業者兼CEO
同社は、米Nutanix(ニュータニックス)の創業者で、2020年までCEOを務めていたディラージ・パンディ創業者兼CEOが同年に共同創業した。Computerは、顧客のナレッジを一元化し、業務を自動化するソリューション。構造化データと非構造化データを単一のAI対応情報源「Computer Memory」に統合した上で、専用に構築されたアプリケーションとカスタムAIエージェントによって、人間とエージェントの連携を実現する「チーム・インテリジェンス」を提供するという。
同日開催した記者説明会で、パンディCEOは「ニュータニックスは私が日本を理解する最初のきっかけだった。デブレブでも日本で素晴らしいビジネスを展開できるのを楽しみにしている」と述べた。また、企業のAI導入の現状について、AIプロジェクトの95%がPoCにとどまっており、投資対効果を出せていないとの調査結果を紹介。「どのようにエージェントをつくるか、説明ができ、セキュアである必要がある」(パンディCEO)とした上で、AIで成功するための自社製品の優位性について「カスタマイズも拡張も簡単なエンドツーエンドのソリューションで、セキュリティーも担保している」と強調した。
日本での事業展開について、河南敏・日本事業責任者が説明した。製品の日本語対応を進め、国内でコクヨなど3社がカスタマーサポートなどの用途で導入していることを紹介。販売においては、クラスメソッド、Synthesyと販売パートナー契約を締結した。パートナーのコンサルティング力や技術力を組み合わせることで、日本の顧客に最適化したサービスを提供していく。
(堀 茜)