昨年12月に小泉首相が「日本橋みち会議」を発足させてから、急に首都高撤廃問題が現実の課題になってきました。そのうえ石原知事が2016年に東京オリンピック誘致を宣言したので、ますます機運が高まっています。

 私は現役引退後、自然の保護再生をライフワークとして取り組んでいますが、その最大のテーマは、美しい水の都 東京を再生させることです。去る4月26日に三越劇場で「美しい景観を創る会」主催の日本橋シンポジウムが開催され、私もパネラーとして出席しました。その時、「日本橋みち会議」の中村英夫委員は、改革案は4つあるが、江戸橋JCTから竹橋JCTまでを地下化する案が有力であると発表されました。それに対して私は、日本橋周辺の一部区間だけというのは反対で、日本橋川全体を考えるべきだと主張し、さらに私案(飯田橋までを撤去し、拡幅された街路を使用する)を発表しました。

 その後、地下化案に絞られたと知り、強い危機感を抱いて、面識のある伊藤滋名誉教授(日本橋みち会議議長)に面会を求め、ご意見を伺いました。教授は千代田区や文京区などの地元の人々と、水辺に関心ある人達の強い要請があれば、竹橋JCTまででなく、江戸川橋までの全線地下化も考えられるだろうと話され、大いに勇気づけられました。

 後日他の専門家たちから、山手通り地下を通る首都高中央環状線の全線開通後(2013年)に、劣化が進む首都高都心環状線を全廃する案を提言されました。そのために環状3号線の早期開通とその他の拡幅を急ぐべきであるという案でした。

 どの案を採用するにしても、中央環状新宿渋谷線の完成後の交通緩和状況を確認してから決定して欲しいと考えています。(大塚商会名誉会長 大塚 実)

高架高速道路撤去後の清渓川(チョンゲチョン)

美しい景観 日本橋シンポジウム