年頭所感

【2007年 年頭所感】 富士通ビジネスシステム(FJB)

2007/01/08 20:37

週刊BCN 2007年01月08日vol.1169掲載

「急」

鈴木國明社長

 「起承転結」と同様の言葉で、日本の音楽や舞踊・演劇で構成を3段階に分ける用語として「序破急」という言葉がある。2005年は「序」、06年は「破」をキーワードにした。07年はその続きで、「急」が当社の方向性を示す言葉になる。

 今年度(07年3月期)は、08年度に売上高1870億円、営業利益率3%の確保を目標とした3か年の中期経営計画の初年度に当たる。中間期を終えた段階で売上高は計画値に届かなかったが、営業利益・経常利益ともに2ケタ成長を果たした。

 ハードの価格下落により、ハードの販売とそれに付随する保守サービス事業が下降線をたどっているが、その分システム構築やITサービス事業の「ソフトウェアサービス」が伸長している。07年はこの分野をもっと伸ばす。

 カギになるのは、自社開発ソリューションの「WebASシリーズ」の品揃え拡充と、コンサル型営業スタイルの徹底。WebASシリーズは08年度に売上高100億円の確保に向けて50ソリューションまでラインアップを増やすつもりだ。一方、コンサル型営業は、顧客の業務知識を理解したうえでの付加価値の高い提案を指す。コンサル営業は当社の強みであり、他社との差別化につながり利益率も高い。08年度にはコンサル型営業ができる人員を、今年度中間期段階の335人から450人まで増やす。

 07年度は中期経営計画では2年目だが、序破急というキーワードを定めた時期から数えれば最後の年。結果を出していく。
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