年頭所感

【2007年 年頭所感】 マイクロソフト

2007/01/15 20:37

週刊BCN 2007年01月15日vol.1170掲載

「知行合一」

眞柄泰利執行役専務

 昨年後半から今年前半にかけて、OS「Vista」やオフィス製品「Office 2007」、ERP(統合基幹業務システム)「DynamicsAX」など、この先数年間、パートナーに販売してもらう新商材が一通り揃う。「Windows 95」が出た当時は、コンシューマがブームをつくり、32ビット化に伴い企業にも当社ソフトへの期待感が増した。

 特にここ数年は、企業や個人のユーザーが、インターネットに触れるという感覚でソフトを利用しているという印象を受ける。

 個人的には、「Windows 95」の時より「Vista」のほうが変革のインパクトがあると感じている。これまでは、写真や画像を撮影してパソコンのハードディスクに保存すると、編集ソフトすら立ち上がらなくなっていた。しかも、大量に保存すると、検索がままならなくなる。「Vista」は、こうした使い勝手の部分を変革する。

 企業向けのうち、大企業はIT資産の検証が必要となり、すぐに当社の新製品を投入することはない。だが、中堅中小企業(SMB)向けには、ホスティングサービス「Office Live」があり、パソコンの買い換え需要も訪れるので、チャンスありの市場になる。この先、何らかのインセンティブが生まれる電子商取引(EC)や電子納税などが拡大すれば、さらにこうした状況を後押しする。

 そのため、中小企業向けIT支援施策である「全国IT実践キャラバン2007」を実施し、当社ソフトに直接触れてもらい、何らかの“気づき”を得てもらう。
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