「顧客基盤の強化」

浅田和則社長

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループの中核的SIerとして積極的な顧客開拓を進める。当社は2003年に住友金属工業グループからキヤノンMJグループへ移籍。もともとは製造や金融業に強いSIerとして業績を伸ばしてきた。生産管理システムの構築などは多くの実績を持つ。

 しかしメインフレーマなど大手ITベンダーから請け負う仕事が多かったのも事実。顧客企業と直接契約する比率が本格的に増えてきたのはキヤノンMJグループ入りしてからだ。06年1月には電子カルテシステムなどに強いアステラス製薬の情報子会社をグループ化し、同4月にはキヤノンMJのドキュメント関連のSE・プログラマ約200人を受け入れるなど体制強化に努めてきた。

 05年度(05年12月期)では顧客から直接受注する比率が5割強だったのに対して、06年度は6割あまりに達したとみている。07年度は顧客基盤をさらに強化して、事業拡大を進める。“キヤノン”ブランドの認知度の高さは顧客を開拓していくうえで、大いにプラスになる。08年度には直接受注の比率を約8割に高める計画だ。

 従来からの製造・金融向けの事業は引き続き拡大し、そのうえでドキュメントや医療分野での実績を積み上げていく。キヤノングループはドキュメント関連に強いだけでなく、眼底検査用のカメラなど医療機器分野でも実績がある。こうした幅広い顧客層に向けた営業をさらに強め、グループ全体のSI事業の拡大に貢献する。