年頭所感

【2007年 年頭所感】 JBISホールディングス

2007/01/15 20:37

週刊BCN 2007年01月15日vol.1170掲載

「価値を届ける」

内池正名社長

 SIerの日本電子計算と株式事務を代行する日本証券代行との共同持ち株会社JBISホールディングスを2006年10月2日付で設立した。証券金融業界に強い企業グループとして競争力をさらに高めていくためだ。09年の株券の電子化に伴うIT需要も高まっており、こうした需要を確実に取り込んでいくことで事業拡大を目指す。

 日本証券代行が行っている株式事務の代行サービスは証券金融業における業種・業務ノウハウの集大成だ。これを応用した経営コンサルティングサービスと、日本電子計算が得意とするシステム構築サービスは大きな相乗効果を生みだすものと期待している。経営とITを結びつけることによる価値を顧客に届けていきたい。

 日本電子計算は自治体や一般産業分野にも強い。この領域も伸ばしていくが、当面は日本証券代行との連携を強化することによる証券金融向けのビジネスの伸び率のほうが大きくなるとみている。1─2年の短期スパンでは株券の電子化需要の追い風もある。

 課題は、両社が現在提供しているサービスを具体的にどうすりあわせていくかだ。証券金融分野で一部重複している部分もあり、早急に整合性を高める。既存の顧客に影響を及ぼさないよう配慮しながら、無駄のない合理的なサービス体系に再編する。今年度(07年3月期)末までにメドをつける。サービス提供にかかるコストを削減し、両社の相乗効果を最大限に発揮することで顧客のビジネスに寄与していく考えだ。
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