「安心・安全・安定」

前山淳次社長

　2006年のキーワードに使った「安心・安全・安定」を今年も引用する。この言葉は、2年続けてキーワードにするほど当社にとって重要だ。

　顧客企業にとって、情報システムはもはやビジネスを支える根幹である。それにもかかわらずシステムはますます巨大化、複雑化している。顧客情報の流出防止や進化するサイバー攻撃に対して、常時対応しなければならないなどセキュリティへの要求度合いは高い。24時間365日、安全で安定して稼働するシステムを顧客は求めている。このニーズを満たし、安心を提供するのが当社の責務だと考えている。

　来年度（08年3月期）は、今年度以上に情報システムの「LCM（ライフサイクルマネジメント）ビジネス」を加速させるつもりだ。オープン化の進展によるハード保守サービス単価の下落は今後も続くだろう。効率的な保守サービス体制を追求するのはもちろんだが、売上高が急速に伸びるとは考えにくい。

　今後の成長源は、情報システムの運用サービスにあると考えている。保守サービスではなく顧客の情報システムを常時、安定・安全に保つサービスを、今後はさらに伸ばしていく。そのために富士通と、サービスメニューの立案や販売面での連携を図っていく。

　今年の市場環境は、先行き不透明で、良いとは言い切れない。ただ、内部統制など需要を喚起する要素はある。全国規模のサービス拠点とCE、そして運用サービスを武器に、顧客に「安定」「安全」「安心」を届けていきたい。