年頭所感

【2007年 年頭所感】 NECフィールディング

2007/01/15 20:37

週刊BCN 2007年01月15日vol.1170掲載

「「CS No.1」の堅持」

片山 徹社長

 当社の強みである顧客満足度(CS)の高さをさらに追求し、CSナンバーワンを堅持する。そのためのサブキーワードは「個別・機種別の対応」だ。顧客企業からの評価の積み重ねが、会社のCS力を表す。顧客や案件ごとにきめの細かいサービスを提供していくことで「CS No.1」を堅持する。

 それと同時に「CSR(企業の社会的責任)」にも力を注ぐ。内部統制の仕組みや情報漏えい防止策など、今の企業が行わなければならない社会的責任を果たしていく。

 当社は、2期連続の減収減益で今年度も大幅な回復は望めそうにない。ハードの価格ダウンによる影響で、ハード保守事業が低迷していることが大きな要因だ。ただ、保守サービス単価の下落幅は、2006年以降ようやく縮小してきたとの印象を持っている。ハード保守は低迷しているが、ソフトウェアの保守事業は伸びている。ハードとソフトの両方に精通するCEの教育も順調に推移するなど、明るい材料も出てきた。

 一方、成長率が高い運用支援サービスは、依然として引き合いは旺盛だ。来年度(08年3月期)は、減収減益路線に歯止めをかけ増収増益を達成できるとみている。

 そのためには、NECグループやISV、ハードメーカーとのアライアンスが重要になる。マルチベンダーによる保守体制を築くためにはISVやハードメーカーとの協業が必要だからだ。SE力や営業力を補うためには、NECをはじめNECソフトなどグループ会社のリソースを最大限に生かしていく。
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