ソフトバンクなど高値復活

 株式市場は海外市場に対する出遅れ感を挽回する形で上昇、日経平均は本年の高値水準に到達してきた。個人投資家に人気の高い企業の株価が上昇しているのもムードを明るくしている。

 例えばソフトバンク。株価は2800円台と今年3月以来の高値水準まで上昇している。ソフトバンクモバイルの6月の携帯電話契約件数は、純増数が20万4800件(5月は16万2400件)と、KDDI(13万3200件)、NTTドコモ(8万8800件)を大きく引き離して2か月連続してトップとなったことが好感された。ソフトバンク株を保有している投資家は新興市場株を保有している投資家と重なることで、ソフトバンク株の人気回復は低迷が続いた新興株市場の底入れを示すものとの見方もあった。

 ソニーの株価も上昇。「Wii」と「プレステ3」というゲーム機の人気格差が株価にも反映されて株価低迷が続き、時価総額は6月末には任天堂に逆転されてしまった。しかし、株式市場全体の回復や円安基調が続いていることで、エレクトロニクス部門の回復、2008年3月期業績の拡大期待が高まっている。また、デジタルカメラなどに使用される画像センサーとはCCD(電荷結合素子)から、より高性能のCMOS(相補性金属酸化膜半導体)に主役が移っており、ソニーがCMOSの増産体制を急いでいることも注目される。ちなみに、7月12日時点の時価総額ランキングでは任天堂が7兆120億円で10位、ソニーは6兆3700億円で11位となっている。

 また、ヤマダ電機の株価が高値更新。薄型テレビやデジカメ、白物家電などの販売が好調で、5月の月次売上高は前年同月比16%強の増加と2か月連続の拡大となった。気象庁によると今年は猛暑の予想で、エアコンの売り上げが業績を押し上げるとの期待が高まっている。(有賀勝久)