年頭所感

【2008年 年頭所感】 キヤノンシステムソリューションズ

2008/01/21 20:37

週刊BCN 2008年01月21日vol.1219掲載

信頼

武井尭 社長


 今年4月に有力SIerのアルゴ21と統合し、キヤノンITソリューションズに社名変更する。親会社のキヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)では2010年をめどにグループ全体のITソリューション事業を3000億円に拡大させる中期計画を立てる。新体制の発足で、同事業を推進する中核的存在としてより一層パワーアップする。

 当社は住友金属システムソリューションズが母体となり、03年にキヤノンMJグループに入った。キヤノンMJとの人事交流が進むなかで、企業文化の融合にはことさら神経をつかった。今回の統合でも、この点に最も気を配る。

 アルゴ21は独立系の雄として20年余りの歴史を持つ。独自性豊かな企業文化を持つ集団だ。わたしは“統合”ではなく、敢えて“融合”と呼ぶ。互いに十分に尊重しながら、キヤノンITソリューションズとしての新しい企業文化を共に創造していくためだ。どちらが先輩で、どちらが後輩とか、そういう次元で物事を見るのは絶対に許さない。融合の本質は“信頼”だ。メンバー一人ひとりが信頼できる関係を築いてこそ融合できる。

 昨年1─12月のアルゴ21と当社の売上高を単純合算すると、新体制の年商規模は連結ベースでおよそ860億円になる。ただ、グループの中期計画を達成するには、新体制の成長を加速させると同時に、新たなM&Aもあり得るだろう。多様な企業文化を受け入れる基盤をつくり、相乗効果を最大限に発揮していくことで、トップグループ入りを目指す。


(1)生年月日: 1947年2月7日 (2)年齢: 60歳 (3)出身地:東京都 (4)出身領域:技術系
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