「タッチパネル」銘柄に拡大も

 米アップル社の携帯電話機「iPhone」がソフトバンクモバイルから発売されることとなった。この発表を受けてソフトバンクの株価は大幅高、アップルとの交渉を優位に進めていたとみられるNTTドコモの株価は軟調と明暗を分けた。

 アップル社がソフトバンクを選んだのは、同社は新規の契約者の伸びが著しいこと、さらにアジアに積極展開する同社との提携が将来的に有効と判断したためと推測される。ソフトバンクにすれば、他キャリアからの顧客転入以上にブランド力強化という大きなメリットがある。

 いずれにしろ、昨年6月に米国で発売されて以来、これまで欧米で540万台以上を販売した人気機種だけにヒットは確実。国内では100万台は売れるとの見方もある。

 「iPhone」は、操作ボタンがなくタッチパネル式というのが特長。この「iPhone」に限らず、タッチパネルは銀行のATM(現金自動預払機)など向けに加え、任天堂「DS」などの携帯ゲーム機やカーナビなどへと普及。海外ではすでに、多機能携帯端末「スマートフォン」などを中心にタッチパネル式携帯端末が全盛で、日本もようやく世界に追いつこうとしている状況。携帯電話や電子機器にも続々とタッチパネルが採用されていきそうだ。

 株式市場では、そうした需要増を読んでタッチパネル関連企業に人気が拡大中だ。安価で手書き入力できる「抵抗膜式」タッチパネルで世界トップは日本写真印刷、第2位がグンゼ。カーナビ向けで強いのが富士通コンポーネント。シャープ、アルプス、日本開閉器、ペンタブレットのワコムなどが注目メーカーとなる。関連部材では表面保護フィルムのKIMOTOなどがある。また、「iPod」のイヤホンを供給しているフォスター電機の株価も上昇した。(有賀勝久)