年末商戦で統一パッケージ奏功

 ソフトバンクBB(孫正義社長兼CEO)の子会社、BBソフトサービス(瀧進太郎社長)は、昨年11月から「SoftBank SELECTION(ソフトバンクセレクション)」でパッケージを展開している。コンシューマには機能が伝わりにくくソフトが売れない時代。メーカーはニーズを把握し商品化するアイデアをもっていても、世に出せない。この負のスパイラルを打開するため統一のパッケージデザインにし、機能を訴える戦略だ。

 コンセプトの立案は、親会社のソフトバンクBBが行ったうえで、実際の商品展開はBBソフトサービスが行う。メーカーにとっては統一パッケージにし、プロモーションをソフトバンクが受け持つことで、モノづくりに専念できる。また、ダブルブランドで認知を広げやすいというメリットを得られる。「ソフトバンクBBはディストリビューターとして流通部分を担っている。自分たちで物をつくるというよりは、いいものをすべてのメーカーと一緒に売るスタンス」(瀧社長)なのだという。

 昨年の第1四半期に構想を立ち上げ、年末商戦に間に合うように販売を開始した。パッケージを作った経験がなかったことや、発売まで半年しかないという強行スケジュールの中で、「時間がなくて大変だった」と瀧社長は振り返る。

 11月に製品を投入し、最初の年末商戦を迎えた。結果は「狙い通り」の成果をあげることができたという。郊外の量販店では、ソフトに詳しい販売員がいない場合が多い。こうしたことから、機能を前面に押し出したパッケージが「分かりやすい」と好評を博し、奏功したという。タイトルの売れ筋を見てみると「年末だっただけに、はがき・毛筆ソフトがよく売れた。また、セキュリティ対策も。ファミリー層には、家計簿ソフトなどが非常に受けた」そうだ。

 今年第1四半期で30タイトルほどを提供し、年内には100タイトルの投入を計画している。今後3年間で売り上げ100億円を目指す。「それくらいの売り上げ規模がなければ、市場活性化につながらない」(瀧社長)と意気込んでいる。(鍋島蓉子●取材/文)