中小企業向けにローカル情報提供

 デル(ジム・メリット社長)は、今年11月、中小企業の経営者や起業家などに向けてローカルのビジネス情報を提供するポータルサイト「Small Business 360(スモールビジネス 360)」を開設した。米国をはじめ、英国やオーストラリアなどですでに同名のサイトが立ち上がっている。

 情報ポータルサイト「Small Business 360」は約2年前、米国で立ち上がったサイト。


 デルのウェブサイトは、オンラインショッピングに結びついたつくりになっている。物販につなげることはもちろんだが「中立的な立場として、起業家に対して、どのようにビジネスを進めていけばいいかなどのアドバイスや、トレンドなどを抜粋して掲載することにより、ビジネスを支援したかった」(山口由美・SMB マーケティング E-ビジネス シニア コンサルタント)と、サイト立ち上げの目的を語る。ただ、米国にあった情報を翻訳するだけでは、サイトの意義が失われてしまう。


 500人以下の企業を対象としていて、IT活用に関する記事や会計関連、スモールビジネスの経済成長にかかるトレンドなど、多岐にわたるローカルの情報をポータルに集約する。


 米国で立ち上がったサイトは、同じ英語圏である英国を経て、アジアパシフィックではオーストラリアから開始。その後日本でのサイトオープンとなった。「日本のローカルサイトはちょうどビジネスに適した時期にローンチ(開始)できたと思う。今、日本の経済は閉塞感がある。経済の落ち込みを、成長路線に転換できる一助となればと思う」(山口氏)。


 このサイトは、中小企業を支援する目的のほかに、デルのセールス担当者が活用するコミュニケーションツールとしての側面を持っている。「セールス担当者から要望や提案を受け、その情報を反映させてサイトの充実を図っていきたい」と山口氏は話す。


 リリースにあたっては、インターネット、書籍や雑誌などから、ITに特化し、役立つ記事を抜粋、収集することから始まった。デルの広報関連で取引のあるプロダクション「H14」を紹介してもらい、H14のネットワークなどを活用し、記事を収集していった。また、ビジネスパートナーのインテルなどとも組んで展開を行っている。いまはまだフェーズ1として、適していると思う記事を抜粋し掲載している段階だが、来年1月以降はフェーズ2として、新たな展開を進めていこうとしている。(鍋島蓉子●取材/文)