年頭所感

【2010年 年頭所感】 東京エレクトロンデバイス

2010/01/07 20:37

週刊BCN 2010年01月04日vol.1315掲載

上昇

東京エレクトロンデバイス
砂川俊昭 社長
 IT市場関連は、依然として「低空飛行」せざるを得ない市場環境だが、そんななかで、いかに「上昇」できるかがカギを握る。

 「上昇」するために、2009年には多くの強化を図った。その一つは、CN(コンピュータ・ネットワーク)事業で、今年度(10年3月期)早々に組織を製品別から顧客別に再編したほか、直接販売と間接販売を明確化するなど、当社の強みを生かす体制を整えた。なかでも販売面では、従来は間接販売が強かったが、販売パートナーと競合せずに直接販売の増強で新規顧客を開拓する。「マーケット・イン・ダイレクト」の拡大は、当社にとっては挑戦となる。

 拠点の増設も加速させる。直近では、09年12月に茨城県つくば市にオフィスを開設した。さらに、新規顧客を開拓する目的で半導体事業との連携強化も図る。09年から半導体の各拠点にCN事業営業担当者を配置することを進めており、電機メーカーなど半導体事業で獲得したユーザー企業に対してCN関連の製品・サービスを積極的に提案している。実際、データベースや設計関連の圧縮などといったソフトを中心に導入ケースが出てきた。

 ユーザー企業は、いつまでもICT関連への投資を抑制するのがよいこととは考えていない。だから、さまざまな角度から積極的にアプローチしていく。2010年も厳しい状況が続くと思われるが、需要を確実に掘り起こしていくには、当社も変わらなければならないと実感している。
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