融和と変革の実現
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| 小幡和徳 社長 |
親会社である双日の本社移転に伴い、2011年、双日の新オフィスにおけるITインフラの構築で、複数の大型案件を受注した。その大型案件が業績に寄与して、売り上げを約15%伸ばすことができた。当社は今、双日グループ内向けの事業が60%、グループ外向けの事業が40%を占めるという売上構成になっている。今後、50%ずつの構成を目指してきたい。
当社は、東京・新宿にデータセンター(DC)を保有しており、長年にわたって「B2B」の領域でDC事業運営の経験を積んできた。今後、同じ双日グループのメンバーで、DC事業を手がけているさくらインターネットと日商エレクトロニクスのDCビジネスを、営業と技術の両面でサポートしていく。DC事業の拡大に向け、グループ会社がそれぞれの強みを打ち出す体制をつくり、相乗効果を発揮したい。
当社は国内でのビジネス展開がメインだが、そろそろ本格的に海外に出ていきたい。具体的には、2011年に日商エレクトロニクスが設立したベトナムの現地法人と連動し、システムの運用サポートなどを手がけていく。将来、海外での事業領域をタイやインドネシアなどに広げる構想だ。
2012年は、双日のグループ会社向けのシステム統合をメインに、10~15%の売上拡大を目指す。グループの融和を重視し、事業の変革を実現したい。