年頭所感

【2012年 年頭所感】 日本オフィス・システム

2012/01/19 20:40

週刊BCN 2012年01月16日vol.1415掲載

尾嶋直哉 社長
 3か年経営計画の最終年度である2012年12月期は、次の3か年に向けての「礎」になる年にしたい。情報サービス業のビジネスモデルが“開発型からサービス型へ”と転換するなか、当社もサービスを主軸とする収益形態へと移行しつつある。この収益の基礎をより強固なものにする。

 当社主力商材のサービス化については、例えば、独自に開発したオンデマンド型ERP「FineCrew(ファインクルー) NX 会計」を、NTTコミュニケーションズのクラウド基盤サービス「BizCITY(ビズシティ)」に対応させた。そのほかにも当社が運用するデータセンター(DC)に、IBMサーバー「IBM Power Systems」の環境を構築し、顧客に利用してもらうサービスなどを始めている。

 また、金融や製造に強いi-NOS(旧イヌイシステムズ)を2011年7月、グループに迎え入れている。i-NOSは大手の優良顧客を多数擁し、当社の中堅・中小企業をメインとする顧客層との商材のクロスセル効果が期待できそうだ。さらにこれまでのハード販売やソフト開発に加え、サービスとサービスを組み合わせた高度な複合商材の開発を当社グループ全体で推進。客先に設置してある情報システムとクラウド、DCを活用したアウトソーシングなどと融合していき、付加価値の高いビジネス基盤をつくる。
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