昨年、mama's cafe joyを開設した山田綾子代表は、インターネットを活用してお客様を増やすことに取り組んでいる。後方で山田代表を支援しているのはウェブマーケティングのコンサルティングを得意分野とするITコーディネータ(ITC)の小菅康浩氏だ。山田代表は、「ウェブを通じ、お客様と会話をするかたちで、お客様を育てる」ことをコンセプトに、小菅ITCのアドバイスを受けながら、ウェブサイトのほか、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアを活用することを検討している。
神奈川県藤沢市のmama's cafe joyは、母親たちが子どもを連れて、他の親子と交流しながら、くつろぐことができる場所──。山田代表は「自分がそういう場所がほしかったという思いからスタートし、カフェをつくった」と、経緯を語る。お客様を増やすために、メニューの拡充やイベントの開催などを考えており、オンラインで最新情報を発信することによって、藤沢市以外にもmama's cafe joyの認知度を高めることを目指している。
「ネットで私どものカフェを閲覧して、遠くからいらっしゃる親子が日に日に増えている」(山田代表)と、ウェブの成果が出始めている様子を語る。山田代表のアドバイザーを務める小菅氏は、ITC活動にあたって地域とのつながりを重視している。湘南地区の地域活性化を目標とするNPO法人「地域魅力」との連携提案をきっかけに、mama's cafe joyでは藤沢産の材料を使ってつくる「藤沢炒麺」を販売するなど、「藤沢」を切り口とするメニューを広げている。
mama's cafe joyは、母子向けのカフェであることから、健康指向のお客様が多い。山田代表はからだに優しい食べ物を求めるママたちのニーズを受け、野菜をたっぷり使った日替わりランチを用意するほか、5月には、動物性たんぱく質を一切使わないメニューを用意した。
小菅ITCは「お客様がどのようなニーズを抱え、どう行動するかを想定し、ウェブの活用に関して今後もアドバイスしていく」と意気込む。ITCとしての支援を強化し、地域性を生かしながらmama's cafe joyの認知度を向上させることを方針に掲げている。(ゼンフ ミシャ)

健康指向のお客様が多いので、野菜をたっぷり使ったメニューを用意