IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>113.シンクロン(下) ホームページで強みをアピール

2013/02/07 20:29

週刊BCN 2013年02月04日vol.1467掲載

 真空薄膜の形成装置を製造・販売するシンクロン。同社は、海外ビジネスの拡大に向けて、矢村弘道ITコーディネータ(ITC)とともに、情報システムの刷新に取り組んでいる。2012年秋に、スマートフォンで日報の管理ができるSFA(セールス・フォース・オートメーション)のパッケージを導入したほか、昨冬には、ホームページをリニューアルした。

 新しいホームページは、見やすい横長のデザインを採用し、各装置の写真を載せたバナーでシンクロンの製品を紹介している。シンクロンのホームページが検索エンジンに引っかかりやすいようにSEO対策を打っており、数多くのユーザーをサイトに導くことを目指している。さらに、サイトの中国版と英語版のコンテンツを大幅に見直した。国境のないウェブを活用して自社製品の優位性を伝え、海外のユーザーを積極的に獲得しようとしているわけだ。

 スタートサイトの真ん中で、グローバルのサポート体制を訴求している。矢村ITCは、「シンクロンは、中国やタイなど、アジア各国で複数の拠点をもっており、現地で製品のメンテナンスを行っている。その強みを、サイトを開いたときにすぐに目に入るところでアピールし、海外でもシンクロンの製品を安心して使うことができるということをわかりやすく訴求している」と語る。

 シンクロンの営業担当者と矢村ITCは、新しいホームページをつくるにあたって、ユーザーはどんな視点で製品を選ぶかを考え、一般顧客が使う製品の使用イメージから入る検索画面をトップに用意した。

 「シンクロンのように、海外ビジネスを伸ばそうとしている製造事業者は、現地のニーズにいかに迅速に対応することができるかが鍵を握る」と矢村ITC。日報をリアルタイムに管理することができるSFAシステムと、多言語で製品の活用シーンを紹介するホームページをもとに、受注能力の強化に取り組んでいくという。シンクロンは、ITCの力を生かしてITを活用することによって、海外でのビジネス展開に大きな刺激を受けている。(ゼンフ ミシャ)

グローバルでサポートを行うことをホームページで訴求
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