いまさら聞けないキーワード

<いまさら聞けないキーワード>SFA

2012/12/06 15:26

週刊BCN 2012年12月03日vol.1459掲載

【SFA(Sales Force Automation)】
営業支援システム。営業情報を一元管理して、営業活動を効率化する情報システム。

 顧客と接触した履歴や商談の段階、営業スケジュール、営業日報などの情報を、データベースとして一元管理するシステム。個々の営業担当の活動や進捗状況、案件を受注する見込みを共有することができる。営業活動を効率化し、生産性の向上や売り上げの拡大に寄与する。

 営業担当者個々の行動が見えない属人的な営業活動を行っていると、上司や他の営業担当が情報を把握できず、戦略的な営業活動が困難になる。営業担当が変わってしまえば、これまで顧客と築いてきた関係を把握できなくなり、引き継ぎ後の顧客との関係が薄まってしまう懸念もある。SFAは、営業情報を一元管理して、チームで共有することによって、戦略的な営業活動を促進する。

 例えば、ある営業担当者が退職して、これまで担当していた見込み顧客を別の営業担当が引き継ぐケースでは、従来は前の担当者に顧客との関わりを詳しく聞かないと、アプローチの手法や受注の可能性などがわからなかった。しかし、SFAを利用すれば、見込み顧客に対してこれまで行ってきた営業の履歴情報を簡単に手に入れて、引継ぎの手間を省いたり、情報の洩れを極小化したりして、スムーズに引き継ぐことができる。

 SFAは、もともと営業のための専用のアプリケーションだったが、営業の進捗状況だけでなく、顧客情報も扱っているので、現在では営業からマーケティングまでの活動を支援するCRM(顧客管理)システムの一つの機能としても提供されている。

 代表的なSFAとしては、セールスフォース・ドットコムの「salseforce.com」、NIコンサルティングの「顧客創造日報シリーズ」、ソフトブレーンの「eセールスマネージャー」などがある。
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