年頭所感

【2014年 年頭所感】 菱洋エレクトロ

2014/01/23 20:40

週刊BCN 2014年01月20日vol.1514掲載

大内孝好 社長
 当社は、半導体・デバイスとICT(情報・通信技術)の二つの分野を網羅して、他社とは一線を画したビジネスを手がけていると自負している。分野ごとに編成する縦割りの組織を融合し、お客様に最適なソリューションを提供できるようになった。

 例を挙げれば、組み込みデバイスと基幹システム、クラウド上のデータベースとのデータ連携を実現するマイクロサーバー「M2M Data Connector」だ。業界初のM2Mレプリケーション機能を搭載し、断電回復や断片化の抑止、リアルタイム性の保証などを実現した。音・画像・動画を認識するスマートフォン用マーケティング支援アプリ「Tolphin」を活用したO2Oソリューションの提供も、新たな分野として注目を集めている。海外ビジネスにも力を入れていく。中国をはじめ、バンコクやクアラルンプール、シンガポールなどにもオフィスを設置して拠点を広げている。海外事業の売上比率は、現段階で全体の20%程度だが、将来的には30%まで増やす。

 2013年度(2014年1月期)は、前半が減収増益だったが、第3四半期で増収増益を果たした。国内エレクトロニクス市場が大きく伸びることを期待するのは難しいとの見方があるが、新たな分野を創造して2ケタ成長の継続を目指していく。その意味では、2014年のキーワードとして、「新たな飛躍」という言葉がふさわしい。スマート社会に即したビジネスを展開して、エレクトロニクス分野のトータルカンパニーに変貌を遂げる。
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外部リンク

菱洋エレクトロ=http://www.ryoyo.co.jp/