錦織弘信 社長
 東芝ソリューションの強みは何なのかを突き詰めると、東芝のデバイスを活用し、高度なアプリケーションやサービスを提供できる点に尽きる。半導体やセンサ、デバイスから得られる情報を分析して、最適解を導き出す「IoT(Internet of Things=モノのインターネット)」だけにとどまらず、人が見聞きしたり、話したりしている情報をも分析対象とする「IoE(Internet of Everything=ヒトや空間のインターネット)」までを体系的に構築できるのは、東芝グループならではの強み。IoT/IoE全体をカバーできるベンダーは、世界的にみても珍しい。

 こうしたコンセプトにもとづき、2015年のキーワードは「人、もの、すべてをつなげる」とした。成長に向けたイメージは描けたものの、では東芝ソリューションのなかで、実際、IoT/IoEなどのようなサービス型のビジネスボリュームはどれくらいあるのかといえば、まだ20%余りを占めるに過ぎない。自己採点するならば50点がいいところで、及第点にはまだ届かない。また、東芝ソリューション単独でこうしたビジネスを拡大させるのは難しく、東芝の半導体やデバイス、社会インフラなどの事業部門との連携や、社外の仲間づくりを進めていく必要がある。

 直近では、東芝が米シスコシステムズとIoT領域での協力に向けた覚え書きを交わしたり、当社も同じく米国のソフトウェア会社と協業してアジャイル開発センターを都内に開設している。こうした取り組みによってIoT/IoEをはじめとするサービス型ビジネスを伸ばしていく。