謝敷宗敬 社長
 システムインテグレータ(SIer)だから「インテグレーション(統合)」するのは当然だとしても、ここ数年で「統合」の意味合いが大きく変わっている。実際、「統合」をキーワードにしたビジネスは、枚挙にいとまがない。大手金融のシステム統合はもとより、実店舗とネット店舗の統合、紙媒体とネット媒体の統合、レガシーシステムとクラウドサービスとの統合、製造と販売チャネルの統合などが挙げられる。当社も、親会社の旧新日本製鐵と旧住友金属工業のシステム統合を手がけてきた。

 クラウド移行にしても、大規模なシステムになればなるほど、オフコンやメインフレーム由来のレガシー部分が残っていて、これとどう統合するかがSIerの腕の見せどころとなる。当社がかねてからDaaS(仮想デスクトップサービス)に力を入れているのも、企業で使うパソコンは、プリンタやストレージなど、さまざまな周辺機器と連携して機能させる統合力を生かすことができるからだ。純粋なクラウドサービス事業者がDaaSのみを提供しても、うまくいかない場合が多い。

 また、当社のシステム開発体制においても、北海道や東北、中部、関西、九州のニアショア開発拠点と、中国の大連、上海、武漢といった海外オフショア開発拠点を統合的に運用すれば、開発の効率化を一段と推し進められる。これと同じことが、データセンター活用型ビジネスやITアウトソーシングにもいえる。国内外で行う開発やITサービスの統合化を一段と推し進めていくことで、競争力を高める。