松浪正信 社長
 コアの強みは、組み込み(エンベデッド)ソフト開発にある。そして、人やモノの情報とインターネットを連携させる「IoT/IoE」や「ビッグデータ分析」に表されるように、センサと組み込みの技術は、今後も情報サービス業界の中核的なポジションを占め続ける。しかし、IoT/IoEやビッグデータ分析で売り上げが2倍、3倍になっているSIerがあるかといえば、そうとも言い切れない。つまり、潜在的なニーズはあるが、売り上げの数値としては顕在化していないということだ。

 そこで「エンベデッドで市場を顕在化させる」を2015年のキーワードとした。顕在化させるためには、より具体的な効果をユーザーにみせる必要がある。例えば、当社が重点分野と位置づける農業では、当社グループの一般農業法人コアファーム(宮崎県)が中心となってIoT/IoEを活用した実証や、次世代農業への取り組みを行っている。ここで得た具体的な成果を全国へ横展開したり、IoTのセンサ技術を老朽化が進む橋梁やダムの監視などに応用したりしていく。

 携帯電話や情報家電の分野など、かつての組み込み需要が減退し、厳しい局面にあるのは事実。だからといって、下請け的な受託ソフト開発に甘んじるつもりはない。自動車や医療、環境、社会インフラ、農業など、当社がエンベデッドソフト開発で積み重ねてきた実績と技術を生かすことができる領域はいくらでもある。“エンベデッドのコア”を旗印に社員全員で市場を顕在化させて、売上増につなげる。