電気自動車は、参入が難しかった自動車市場にITベンチャーが名乗りを上げるきっかけとなった。これは単にエンジンがモーターに置き換わったということではない。オープン志向なITベンダーが車をつくること、それが自動車業界の勢力図を違う方向から崩す可能性がある。カーナビに関しても、車メーカーのカーナビがグーグルマップにかなわないのは、車中心に考えられたナビと、携帯電話として常に身につけていることを前提につくられたナビでは、ユーザビリティがまったく違ってくるからだ。24時間ユーザーの動きを把握し、小さな画面をいかに快適に操作させるかを追求してきた蓄積は大きい。取得しているデータも雲泥の差である。車の走行データで行動を判断しようとしても、個人の趣味嗜好までは想定できない。一方、スマートフォン起点のサービスは、さまざまなソースからユーザーの行動全般を把握している。だからこそ、ユーザーにマッチした情報提供や機能を展開していけるのである。