
高萩 弘 社長 トータルサービスベンダーへの“Change”を掲げてきた3か年計画(2014年3月期~16年3月期)の締めくくりを迎える。イノベーションを起こす風土や実力が高まってきたという手応えを感じている。16年は、新しい中期計画がスタートする年でもある。「No.1 Service Front Company」をスローガンに、現場の最前線で力を発揮していく技術集団として、お客様や地域社会との共創で新しい価値創出を図り、成長の基盤としていきたい。
15年は、クラウドビジネスのコア商材として、新サービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service マルチクラウドLCMサービス」を発表した。マルチにITインフラを組み合わせて企画から運用までトータルでサポートするもので、今年度(16年3月期)中に1000人のクラウドインテグレーション技術者を育成するという目標は達成への道筋がみえている。一方で、インフラインテグレーションの実際の需要は、クラウドに特化しているわけではない。お客様に合わせて、ベストミックスのインフラをプロデュースできる実践力をもっと高めていく必要があると感じている。
運用のニーズとしては、セキュリティも重要なキーワード。お客様の身近な相談役として、個々のICT環境を踏まえたセキュリティソリューション提案やぜい弱性診断、インシデント対応などを網羅的に支援する「セキュリティホームドクター」という人材の育成にも取り組み、全国の拠点に配備する方針だ。